2023年のプライベートエクイティ業界は、ゴルディロックス時代の終焉を迎え、厳しい試練に直面することになるでしょう。一方で、ベンチャーキャピタルとプライベートデットにとっては、成長の年になることが期待されます。
世界経済に暗雲が立ち込めるなか、GPによる資金調達は厳しさを増し、リターンを得ることも難しくなっています。さらに中国市場の影響で、世界の主要地域の中ではアジア太平洋地域(APAC)のリターンが最も低くなると予想されます。
しかしベンチャーキャピタルにとっては、バリュエーションの低下に伴うディールの獲得競争の緩和によって、2023年が新規ファンドにとって転機となる可能性があります。アジア太平洋地域(中国を除く)は、同地域における中間層の拡大に支えられ、2021年から2027年のリターンが(過去5年間と比較して)増える唯一の主要地域になると思われます。
プライベートデットは、マクロリスクの変化にもかかわらず投資家の人気を維持しています。このアセットクラスは、AUMの伸び率が他を上回るため、今後数年間で市場全体のシェアを拡大させると思われます。Preqinでは、APACのプライベートデットは今後5年間で世界平均を上回ると予測しています。
市場売却に伴うデノミネーター・エフェクト(分母効果)が資金調達を難しくさせる中、多くのGPやベンチャーキャピタルは新しい環境に適応し始めています。
2月9日(木)、Preqinグローバルレポート2023の主な調査結果に関するウェビナーを開催します。アジア太平洋地域の市場関係者が、日々変化し続ける情勢と構造的課題にどのように向き合い、乗り越えているかを共に考えましょう。
ウェビナーはこんな方におすすめ
- プライベートキャピタル市場のトレンド、投資機会、リスクを知りたい
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ウェビナー詳細
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