アジア太平洋地域におけるオルタナティブ市場:日本

 

 

日本を対象としたプライベートエクイティ並びにベンチャーキャピタル(PEVC)ファンドの運用資産残高は、2020年末時点で過去最高の680億米ドルとなりました。ここ3年間で2倍以上の増加と、急速な市場拡大を見せています。日本のPEVC市場に対する投資家の関心が益々高まっていると言えるでしょう。

こうした背景には、国内PEVCアセットの魅力的なリスク・リターンプロファイルがあるものと見受けられます。Preqin(プレキン)のデータによると、2008年から2018年までの日本向けPEVCファンドのネットIRR中央値は21.0%、標準偏差は11.6%でした。いずれも北米向けのファンドと比較して、良好な数値と言えます。

世界第3位の経済規模を誇る日本ですが、PE・VC投資はまだ浸透し始めたばかりです。今後も拡大の余地が大いにあるでしょう。例えば、日本では高齢化が進む中、中小企業の後継者問題や成長に向けた構造改革が急務となっています。こうした経済的な課題は、プライベートエクイティにとって豊富な投資機会をもたらしています。日本国内のバイアウト市場は今、世界で最も注目を集める市場の一つと言えるでしょう。

本レポートは、プレキンの2021年アジア太平洋特集レポート、「Preqin特集:アジア太平洋地域のオルタナティブ市場」における日本セクションを抜粋した、カントリーレポートです。PEVC、不動産、インフラの3つのアセットクラスに焦点を当て、日本国内の市場動向や投資機会をハイライトしています。また、VC特集として、日本ベンチャーキャピタル協会と共同で作成している最新の国内VCパフォーマンスベンチマークを併せてお届けしています。プレキンデータの集計分析から外部業界プロフェッショナルからのインサイトまで、プレキン独自のコンテンツをお楽しみください。

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